ぶつぶつ---河内屋の相場独り言---ぶつぶつ

(4)量と質

「売りと買いで動きは違うのか」
「男性と女性ではどちらが上達するのか」

というお話をしてきました。
今回のテーマは、
「量と質」
です。

・・・

ある冬の寒い朝に、雪道を五マイルも歩いてやってきた若者が、ひすい細工職人を家のドアを叩いた。
ほうきを持った職人がドアを開いて、
「何の用だ」
若者は、
「ひすいのことを学びたいのです」
「よろしい。寒いだろう、中に入りなさい」
二人は暖炉のそばに座り、熱いお茶を飲んだ。
そして、職人は緑色の石を若者の手に強く押し当てると、カエルのことを話し始めた。
若者は、すぐに口をはさんで、
「失礼ですが、カエルではなく、私はひすいのことを学びたいのです」
職人は緑色の石を若者の手からとり、一週間後にまた来るよう、彼に告げた。
次の週、若者は再びやって来た。ひすい細工職人は前とは違う緑色の石を若者の手に当て、カエルの話の続きを始めた。
若者はまた口をはさむ。そして、職人は再び彼を帰らせる。
何週間も過ぎた。若者は、次第に口をはさまなくなる。
そして、お茶を入れ、台所をかたづけ、床を掃除するようになる。
春になった。
ある日、緑色の石を見つめて、若者はつぶやく。
「これは、本物のひすいではない」

私はいすに深く座り、この物語をしている。
すると、学生の一人が口をはさむ。
「わかりました。いい話です。しかし、マーケットで勝つこととどんな関係があるのですか。
私は、マーケットのことを学びに先生のところに来たのです。マーケットの強気/弱気、商品、株式、債券、それにオプションなんかですよ。
私は大儲けがしたいのに、ひすいの空物語とは・・・・・、どういうことですか?」
「ここまでにしておこう。価格チャートをテーブルの上に置いておくこと。また来週」
何ヶ月も過ぎた。学生はしだいに口をはさまなくなり、私は、「トレーダーの窓」の物語を続けた。

「トレーダーの窓」より      エド・スィコータ

「マーケットの魔術師」に載っていたお話をご紹介しました。
このお話は、
「「本物」を見続けることが一番の勉強になる」
ということを言っているのでしょう。

皆さんは現在相場を勉強中の初心者の方が多いと思います。
そんな皆さんには、あえて
「質よりも量を重視して下さい」
と申し上げます。

初心者のころは「ナニが良質であるか」ということさえわからないですよね。
まず「多くのチャートを見続ける」ということで量をこなさないと質の判断さえ出来ないと思います。
野球の初心者が「理想のバッティングフォーム」についてイチローに話を聞いてもチンプンカンプンでしょう。
しかし、自分で1000回の素振りを一年続けた後であれば、イチローの話に理解できるところも出てくるのではないでしょうか。
まず自分で身体を動かさないと話が始まらないと思います。

和助さんたちの話も最初は理解できないところが多くあると思います。
でも、毎日彼らの話を聞いていると一ヵ月後、二ヵ月後、三ヵ月後には理解できる部分が多くなってくるでしょう。
それが「経験」なんですよ。

すべてのチャートは「本物」です。
私が教室をやっていたころは、
「二日三日寝なくても死にませんよ。月曜まで寝ないでチャートを見続けてください」
というような根性練習を課していました。
時代錯誤な練習だと自分でも思いますが、しかし、初心者のころは質よりも量なんですよ。
バットを振った回数・チャートを見た時間と「上達」はリンクしているのは確かです。

「量」をこなすと「質」が理解できるようになります。
それから後は密度の高い勉強をしたらよいと思います。
しかし、まずは「量」です。

頑張って練習してくださいね。
  1. 2010/12/18(土) 10:03:12|
  2. 相場小話

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