『相場は見込みの適不中如何にかかわらず、商いの方法だに宜しきを得ば、必ず利益を博するを得るべし』
利益を得ようとするならば、相場を当てようとするよりも、商いの方法によるべきだということを言っていますね。
予想が当たるか外れるかについては、
「それ思惑を立てて売買するに、当たることは十にニ、三、違うことは十に七、八なり」
ということで、外れるのが普通ですので「十のうちニか三」の確率を最終的にトータルで利益にするのは「商いのやり方」なんですよね。
普通に考えると、「勝つ」「負ける」で二分の一の確率になるハズなのですが、スケベ心のために極端に勝率が下がるのですよ(笑)
で、どうにもならないくらい負け続けて、
「こりゃイカン!」
と、勉強の大切さについて気付くのです。
ここが最初の分かれ道になります。
「相場で安定して収益を得ることが出来る人生」
と
「やはり負け続ける人生」
との分かれ道です。
しかし、残念ながら分かれ道に立った人が100名いたら99名は「負け続ける人生」に至る「道」を選択してしまうのですね。
それが、
「チャートやテクニカルを勉強する」
という「道」です。
これは「十のうち二か三」という勝率を「七か八」まで上昇させようとする試みです。
「外れるから損をし続けているのであって、当てることが出来るようになれば儲かる」
という考えが根底にある「道」ですね。
書店に行って棚を見てください。
相場に関する書籍が多く並んでいますよね。
20年前も30年前もそれは同じでした。
「相場の本」、「競馬の必勝法」、「ゴルフ上達法」
ただ、今は競馬人気が低下しているようですから「競馬必勝法」の書籍が多く出版されているかどうかは不明です。
書籍が多く出版されているという意味を考えてみてください。
「絶対的なノウハウが存在しない」
から後から後から新しいノウハウが出版されては淘汰されていくのですね。
チャートにしてもテクニカルにしても、昔から存在しています。
それを世界中の人間が研究してきたのですよね。
儲かるテクニカルが存在しているのであれば、もう公になっていますよ(笑)
「それでも、ワシが真剣に勉強したら勝てるようになる」
と考えて、チャートに穴が開くほど睨むのでしょうが、そんなので勝てるわけないんですよ。
「罫線屋、足を引き引き足を出し」
という言葉は、そういう人たちをバカにした言葉ですね。
「じゃあ、相場で安定して収益を得ることが出来る人生に至る道はなんなのよ!?」
それは来週にお話しますね(笑)
- 2011/06/04(土) 10:40:29|
- 相場小話
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