長い足が「上の下」に固定し、短い足の組み合わせを考えていきましょう。
・「上の上(未)」

長い足が高値更新後の調整中であることから「調整終了後を買いたい」というのが定石になりますよね。
ただ、よく考えてくださいよ!この組み合わせが成立する状況を。
この「上の下」--「上の上(未)」が成立するのは限定されます。
それは、
「短い足が「上の上」(高値安値切り上げ)となる状況になっても長い足が「上の上(未)」にならない」
という状況に限られるからです。
・・・ということは、
・スッ高値から急落した
・短い足での「高値・安値切り上げ」といってもホンの小さなジグザグである
という条件を満たしたときだけ、この組み合わせが成立するのですね。
そうすると「調整終了後を買いたい」というのは崩れますよね。
逆に、
「短い足での「高値安値切り上げ」は、スッ高値からの大きな下落に対してのフラッグによる調整を表している」
という意味を持ってきます。
通常、「価格の調整」というのは短い時間で調整が終了します。
「急落するがそれで灰汁抜けとなり、その後に急反発をして高値を更新してくる」
というのが価格の調整ですね。
では、短い足が「上の上」となっている状況でも、長い足が上を向かない状況は「価格の調整」ではない可能性が高いと考えられるのではないでしょうか。
最初のトレードは短い足を見て「調整終了後を買う」ということになると思います。
そして、短い足を見て買った玉が損切りになりますね。
その後、短い足がこの「上の上(未)」になったときには・・・
・短い足が「高値未更新の下」になったときに売る
・短い足が「高値未更新の下」から安値を更新した(つまり「下の下」)になったときに売る
というのが売買戦略になります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「上の上(既)」

これも上と同じですね。
短い足が「上の上」になっても長い足が「上の下」のままであるということは、スッ高値から大きな下落になっているということだと考えられます。
短い足が安値を切り上げて上を向いたとき、もしくは直近の高値をブレイクして「上の上(既)」が確定したときに買うことは出来ますが、その後の動きには十分な注意が必要です。
その後に急伸すれば「長い足での価格の調整」だったということになりますが、この位置でフラッグを形成する動きになるとピンチですのでタイトな損切りが必要になります。
・まず買ってみて、その後はタイトな損切りを心がける
こういう対応になるのではないでしょうか。
そして、直近安値を割ってきたとき
・「スッ高値からの下方転換」になったときには売る
というのも頭に入れておく必要があります。
・・・・・・・・・・・・・・・・
・「上の下」

短い足で「上の上(既)」が確定したときに買って、この「上の下」になったときに損切りをすることになります。
そして、そのまま下がって短い足での直近の安値を割り「スッ高値からの下方転換」になったときには売ることになりますね。
・・・・・・・・・・・・・・・・
・「高値未更新の下」

これも同じですね。
「長い足は高値を更新していい感じなのに、短い足はナゼこういう動きになってるの?」
という状況から高値を切り下げて下を向いた形状です。
上で書きましたように、
・短い足が「高値未更新の下」になったときに売る
・短い足が「高値未更新の下」から安値を更新した(つまり「下の下」)になったときに売る
という状況が成立したことになります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「下の下(既)」

急落後に急反発せず、ウダウダとした動きを続けていた価格が、短い足で直近安値を
割ってきたという状況です。
売るべき局面ですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「スッ高値からの下方転換」

これも同じですね。
ナニが同じなのかというと、
「短い足が「上の上」になっても長い足が「上の下」をキープしている」
というところです。
この組み合わせが成立するためには長い足ベースで大きくて早い下落があることが必要です。
大きな下落(でも直近安値は割っていない)のあとに小さなジグザグが安値を切り上げ、高値を切り上げ・・・
という動きになると
・長い足「上の下」
・短い足「上の上(既)」
という両方が成立することになります。
そう考えると、上記の組み合わせが成立した時点で「弱い動きである」ということがいえるのですよね。
ですから、この「スッ高値からの下方転換」も売るための形状であるといえるでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「下の下(未)」

これが成立するときを考えてみましょう。
短い足は既に直近安値を切り下げているのですよね。
長い足が、
「上の上(既)」から「上の下」になるときに、
短い足は
「上の上(既)」→「上の下」→「高値未更新の下」→直近安値ブレイク→「下の下(既)」
という動きを経て「下の下(未)」という形状になっていることになります。
これは二つ考えられますね。
・長い足での「価格の調整」が未了である。短い足が「下の下(既)」になったとしても、それは長い足での調整中であるだけだ。
・短い足の下方転換が長い足へも波及することになるだろう。
まぁ両方考える必要がありますね。
メインは「長い足での調整中」とし、短い足が「安値未更新の上」から直近高値ブレイク、もしくは「ドン安値からの上方転換」したところなどは買うことになります。
そして、買ったあとの上昇において長い足が高値を更新することが出来ず「高値未更新の下」なんていう形になってしまうと今度は売る必要があります。
この形状では、短い足が直近高値を更新し「上の上(既)」になってから「スッ高値からの下方転換」となる可能性もありますので注意深くチャートを見ておく必要があります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「下の上」

これは「下の下(未)」の続きのようなものですね。
同じ対応でよいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「安値未更新の上」

ココは買うべきでしょう。
長い足は調整中を示しているものの、短い足が安値を更新中では買うことが出来なかったのですが、短い足が「安値切り上げ」になったら買うことが出来ますね。
ただし!ペナントに注意する必要があります。
短い足で安値を切り上げたものの、高値も切り下げてしまう・・・という状況(ペナント形状)になったときには、「スッ高値からの下落に対してのペナントでの調整中」「調整終了後は下ブレイク」という流れは頭に入れておく必要があります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「ドン安値からの上方転換」

これも買うことになりますね。
基本は「長い足での調整中」ですので上へのシグナルは「一つの条件」クリアでOkです。
- 2002/01/16(水) 14:51:24|
- 相場のセオリー
-
-
今回は長い足を「上の上(既)」に固定して、短い足の種類による対応を考えていきたいと思います
・「上の上(未)」

一番よく見る形ですね。
長い足でも短い足でも高値を更新しており、その後短い足だけが調整局面に入ったという動きです。
じゃあ、短い足が上を向いた段階で買うことが出来ます。
「メイントレンドが上で小さな波動での調整終了後の再上昇開始を買う」
という一番基本の形ですね。
ただ、すべての局面で上手くいくとは決まっていないのが相場の面白いところですね。
単純に利食いになるか、単純に損切りになるとわかりやすいのですよ。
損切りになった場合でも、それは「戦略的な損切り」として有意だと考えられます。
一番厄介なのが「調整未了によってジグザグが継続する形」なのですね。
これは後ほど出てきます。
・・・・・・・・・・・・・
・「上の上(既)」

これもよく見る形ですね。
例えば、60分足(長い足)がスッ高値を更新中です。
既に玉を持っていることがほとんどですが、ポジションがマルだと仮定しましょう。
調整局面を待って「押し目完了!再上昇開始」の動きに乗りたいですよね。
でも、強い相場っていうのはなかなか60分足が下を向かないのですよ。
時々、15分足が下を向くのが精一杯の調整なんですよね。
そして、15分足一本二本の調整で更に高値を追っている状況がこのチャートになります。
逆にいいますと、短い足だけを見てエントリーすることが許されるのが
「長い足が「上の上(既)」」
の状況であるといえるでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・
・「上の下」

上の例でいいますと、これが「15分足が下を向いた」という状況ですね。
15分足(短い足)が上を向くときにエントリーできます。
そして、そのエントリーが損切りになると「んんん??」と考える必要があるのですよね。
いえ、そうなるまでは反トレンドを考える必要はないといえるでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「高値未更新の下」

短い足が「上の下」であり「これは調整中だから・・・」ということで勇んでエントリーしたら高値を更新しないまま短い足が下を向いたという状況です。
で、「ありゃりゃ」と思いながら玉を損切りもしくはトントンで逃げて、相場転換の可能性を検討し始まるタイミングがこのチャートです。
しかし、あくまでも短い足が高値未更新だっただけであり、長い足は高値更新中ですので売ることは出来ません。
多くの場合、短い足が直近安値を更新すると長い足が下を向くことになると思います。
ただ、長い足が下を向いたとしても、それは「上の下」になるだけですから「弱いチャート」とは口が裂けてもいえませんよね。
また、短い足が「高値未更新の下」になったとしても、そこからの動きには「フラッグ」もあれば「ペナント」もあります。
短い足の動きに惑わされないようにしなければいけません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「下の下(既)」

まあ、ほとんどの場合において、短い足が「下の下(既)」になった時点で長い足の「上の上(既)」も崩れていると思います。
そうでない場合、一番に考えるべきは「フラッグ」による調整です。
上昇に対しての調整局面でしたら「高値安値切り下げ」になったとしても問題はありませんよね。
ここで勇んで売ってしまうと、簡単にスクウィーズされてしまいますよ!
長い足と短い足の示すトレンドが反対の場合は、長い足を重視して下さい。
短い足のほうが変化があるので面白いと思いますが、あくまでも長い足重視です。
・・・・・・・・・・・・・・・・
・「スッ高値からの下方転換」

長い足、短い足が共に高値を更新しており、買い玉は利が乗っている情況だったのですが・・・短い足がいきなり急落してしまったというチャートです。
(多くの場合で、長い足は「上の下」になっていると思いますが・・・)
ポジションを持たない状況でこういうチャートになった場合にはどのように対応しましょうか。
基本的に「スッ高値からの下方転換」は、
「強い下落だが戻しが入りやすい形状」
といえます。
長い足が「上の上(既)」を保っている状況では短い足の反転上昇を待ち、その後に「短い足が高値更新できない」→「「短い足が高値未更新の下」になる」
というところまで待ってから
「短い足が「高値未更新の下」」→「長い足が「上の下」」(時系列の転換)
となるのを狙うのが定石となるでしょう。
また、長い足が「上の下」になる価格と、短い足が直近の安値をブレイクする価格が同一であれば「エイヤー!」と売ってしまうのもヘンではないでしょう。
例えば、短い足での直近の高値(まぁ長い足でも直近の高値ですが(笑))が抵抗線ブレイクであり、それがティックブレイクに終わってしまい「スッ高値からの下方転換」になったときなどは売れるのではないでしょうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「下の下(未)」

これは現実的に成立しないでしょう(笑)
長い足・短い足の二つの形状が両立するとすれば・・・完全に「フラッグ」による調整ですよね。
短い足の直近高値ブレイクで買うことが出来ます。
逆に、頑張っていた価格が崩れて、長い足が「上の下」となる価格と短い足が「直近安値ブレイク」になる価格が同一であったときなどは売ることが出来ますね。
我慢していただけに急落になることが多いです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「下の上」

これは「下の下(未)」と同じ考え方でよいでしょう。
まずは長い足のトレンドである「上」を考え、その次にサプライズである急落を考えるべきですね。
すべてのケースに関して同じですが、
長い足(メイントレンド(この場合は「上」))に逆らうときには「二つの条件をクリアする必要がある」
ということでしたよね。
ジグザグだけではなくて「4-Lineチャート」ですとかストキャなど、他の条件も加味した方がよいと思います。
まぁ「フラッグ」「ペナント」系の調整は難しいですから「手を出さない」というのも一つの戦略だと思いますよ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「安値未更新の上」

良いですよね~
「大きく上昇し、フラッグの調整を経て再上昇を開始したのか!?」
というチャートになっています。
ここまで我慢することが出来れば取れます。
ただ、問題はココまで我慢することが出来るのか(笑)ということですね。
1)短い足での「上の上(未)」で買う
2)短い足での「高値未更新の下」で売る
3)その後の直近安値ブレイク(「下の下」確定)で売る
4)高値を二つ切り下げ「下の下」で売る
ポイントとしては四つがあります。
1)は、ほとんどの場合買うことになります。
2)、3)は我慢したとしても、フラッグに気付いていないと4)は売ることになりますね。
フラッグを想定していたら1)で損切りになったあと今回買うことになります。
このあたりは単純な判断は出来ず、総合的な「流れ」「チャート」に加えて「勘」も必要になってきます。
基本的に、私はフラッグ・ペナントが嫌いですので、あまり偉そうな話は出来ません(笑)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「ドン安値からの上方転換」

これも買えますよね。
「フラッグでの調整終了!再上昇開始」の動きになっています。
短い足での「上の上(未)」の玉が損切りになったとしても、それを取り返して余り
あるほどの利益を生んでくれる動きです。
- 2002/01/16(水) 14:12:23|
- 相場のセオリー
-
-
「ジグザグ」を十種類に分類する、というのを行いましたよね。
以下の十種類です。
・「上の上(未)」
・「上の上(既)」
・「上の下」
・「高値未更新の下」
・「下の下(既)」
・「スッ高値からの下落転換」
・「下の下(未)」
・「下の上」
・「安値未更新の上」
・「ドン安値からの上方転換」
これを時系列で--つまり長い足と短い足で組み合わせると現在の相場がわかりやすくなるのではないでしょうか。
長い足が十種類、その一つ一つに短い足が対応していますので
「10×10=100種類」
の分類になります。
しかし、例えば、「上の上(既)」と「下の下(既)」は上下が逆なだけで同じ意味を持ちますので、100種類の半分で50種類に分類することになります。
「長い足」を「上の上(未)」に固定しまして、それに対応する十種類の分類を考えていきましょう。
----------------
・「上の上(未)」

例えば、60分足ジグザグがこの形になっているとき、15分足ジグザグがどのような動きのときにエントリーできて、どのようなときに見送った方がよいのでしょうか。
長い足を「上の上(未)」に固定して、短い方の足(ジグザグ)に関して考えていきましょう。
・「上の上(未)」
短い足のこの動きを長い足の「上の上(未)」に組み合わせてみますと以下のようになりますね。

長い足が「上の上(未)」ということは
「上昇波動における調整局面が終了したのかな?」
という局面になっているということですね。
「アンチ」でいいますと「アンチ-上セットアップからトリガーが引かれた」ということです。
長い足で「トリガーが引かれた」という動きを短い足で見ると、この二つのケースがほとんどであると考えられます。
当然、短い足でも高値安値切り上げになっていますよね。
じゃあ、短い足での売買は
○ジグザグが高値安値を切り上げている限り買いのみで付いていくことができる。
その場合は短い足が「上を向いた」時点で買うことが出来る
ということになりますよね。
というよりも、この時点では既に買い玉をもっているはずなんですよ。
怖い(相場が変化する)のは、長い足が
・「高値未更新の下」

になるときです。
長い足が「高値未更新の下」になると、その後の動きは
・ペナント系の「高値切り下げ・安値切り上げ」の動きになる
・「高値・安値切り下げ」になり下落波動に変化する
という動きに繋がります。
そうなるときの短い足の動きは「高値安値切り下げ」もしくは「スッ高値からの下落」になっているはずですよね。
長い足が変化してしまうと、その動きはある程度継続すると考えられますので、短い足では焦る必要はありません。
○短い足が高値を切り下げて安値も切り下げたのを確認してから売る
という売買でも十分間に合うと考えられます。
・・・・・・・・・・・・・
・「上の上(既)」

これは簡単ですね。
○短い足での押し目を待ち、その後に「上を向いた」ときに買うことが出来る。
これもこの時点では買い玉を持っているハズなんですよね。
・「上の下」

○売り玉は持たない。
○安値を更新しないまま「上向き」になるのを待って買う。
・・・・・・・・・・・・・
・「高値未更新の下」

上でこういう話をしました。
>怖い(相場が変化する)のは、長い足が
>・「高値未更新の下」
>になるときです。
これが現実味を帯びてきたのがこの動きですね。
長い足は、
「高値更新後の調整を終えて再上昇開始の様相になった」
ということなのですが、ある程度の上昇があったものの案外伸びず、短い足でのジグザグが直近高値を超えられないまま下を向いてしまった、という局面です。
このまま下がってしまうと、長い足までもが「高値未更新の下」になってしまいます。
時系列ジグザグで表現される「相場の転換」の典型的な動きがこれです(ここテストに出ますよ(笑))
「相場(トレンド)の転換」には、必ず前兆があります。
長い足では順調な動きに見えても、短い足の波動が狂い始めて、それが長い足にまで波及することによって長い足も崩れてしまうのですね。
ここでの売買ポイントは、
・短い足が下を向いたときに売る。
・短い足が直近安値を下回ったときに売る。
ということになります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「下の下(既)」

短い足が「高値未更新の下」もしくは「スッ高値からの下方転換」になっているケースです。
すなわち、短い足で直近安値をブレイクしてしまったチャートですよね。
多くの場合に長い足も下を向いてしまうと思いますよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「スッ高値からの下方転換」

長い足が高値安値を切り上げる動きになっています。
調整期間を経て再上昇開始となりました。
「短い足が上向きに → 長い足が上向きに(これで「上の上(未)」となる)→短い足でジグザグを描くが高値安値切り上げとなる → 短い足が高値更新から直接直近安値をブレイクしてしまう」
この動きですね。
売買セオリーとしては、
・長い足が下を向き「高値未更新の下」になったときに売る
・短い足で直近安値を下回ったときに売る
というのがありますが、ほとんどのケースでこれは同時に起きます。
「短い足が直近安値を下回る」=「長い足が下を向く」
ということですね。
このときにストレートに売ってもよいのですが、短い足の「スッ高値からの下方転換」が「案外戻しも大きい」という特徴も持っていますので、短い足ベースで
「短い足が「スッ高値からの下方転換」になる」=「長い足が「高値未更新の下」になる」 → 短い足が上向きになってある程度戻すが直近高値には届かない(長い足は下向きのまま) → 短い足が下を向き「高値未更新の下」になった」
という手順を踏んでから売ることが多いですね、私の場合は。
・・・・・・・・・・・・・・・
・「下の下(未)」

長い足が高値安値を切り上げる動きになっています。
調整期間を経て再上昇開始となりました。
「短い足が上向きに → 長い足が上向きに(これで「上の上(未)」となる)→短い足でジグザグを描くが高値安値を切り下げる動きになる → 短い足が直近安値を下回った段階で「下の下(既)」となる → その後戻すも直近高値を超えられないまま下を向く」
という動きですね。
現実的には短い足がジグザグ安値を切り下げた時点(「下の下(既)」)で長い足は「高値未更新の下」になっていると考えられます。
であれば、既に売っていますよね。
もしくは、上で書いた「短い足が下方転換になるが、戻しを待ってから売る」ということであればココで売ることになります。
(短い足が「スッ高値からの下方転換」の場合は戻しが失敗して「高値未更新の下」になるのを待ってから売ることが多いですが、短い足でも高値を切り下げているケースではストレートに売ることが多いです)
ただ、長い足が「上の上(未)」ということであれば(もしくは「高値未更新の下」であるとしても)、短い足がこれだけ高値安値を切り下げてジグザグしてしまうこと自体がオカシイですよね。
長い足が「高値未更新の下」になり、同時に短い足が高値安値を切り下げる動きになったときには、そのまま長い足の直近安値を割ってこないとヘンなのですよ。
ココまでジグザグが続いても急落せずに長い足での直近安値をキープしているというときには
「ペナント・フラッグ系の調整(上昇に対しての調整)から再上昇開始」を
考えておく必要があります。
・・・・・・・・・・・・・・・
・「下の上」

長い足が高値安値を切り上げる動きになっています。
調整期間を経て再上昇開始となりました。
「短い足が上向きに → 長い足が上向きに(これで「上の上(未)」となる)→短い足でジグザグを描くが高値安値を切り下げる動きになる → 短い足が直近安値を下回った段階で「下の下(既)」となる → その後戻す(下の上)」
という動きですね。
これも多くの場合で、
「短い足が直近安値を切り下げた(下の下)」=「長い足は「高値未更新の下」」
ということになります。
短い足が「下」になるのが「スッ高値からの転換」だったら戻しを待つのもわかるのですが、長い足・短い足が共に高値を切り下げているわけですから既に売り玉を持っているハズです。
「フラッグ・ペナント系の調整」以外で、今後が下落に転じるときに現実的に考えられるのが「余韻」というものです。
これまではずっと高値安値切り上げの動きが継続してきたのですよね。
長い足でも高値更新からの動きになっています。
こういうときに、
「上はもう重すぎて高値更新は無理なのだが、下にはこれまでのキレイな上昇局面で買い遅れた買い方の買い指値がびっしりと入っていて下がらない」
「下げ止まると「それっ!」と買い物が入って値を上げるが直近高値ブレイクには至らない」
なんていうのが「余韻」(これまでの上昇の「余韻」が残っている)というものです。
そのために短い足が直近安値を割っても、そのまま崩れてしまうことはなく、次の三回目の「高値切り下げ」を見てようやく本格下落に転じる、なんてことがあります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「安値未更新の上」

長い足が高値安値を切り上げる動きになっています。
調整期間を経て再上昇開始となりました。
「短い足が上向きに → 長い足が上向きに(これで「上の上(未)」となる)→短い足でジグザグを描くが高値安値を切り下げる動きになる → 短い足が直近安値を下回った段階で「下の下(既)」となる → その後戻して更に高値を切り下げて下がるが直近安値を割らずに上を向く」
という動きですね。
まぁ、こうなっちゃうと現実的ではないのかもしれません。
短い足での「高値安値切り下げ」がトレンドではなくて単なるウダウダの可能性もありますね。
そうではなくて、この動きが目的を持ったものだと仮定すると・・・既に売っていますよね(笑)
でも、下がらなかったのですよ。
そして、安値を切り上げた動きになったのです。
これだけ高値安値切り下げのジグザグを続けても、長い足での直近安値を下回らなかったということは「調整」を考える必要があります。
フラッグでの調整であれば「高値安値切り下げ」が継続していても「その後は上」でいいのですよね。
それに加えて、直近安値を切り上げる動きになったならば、
「調整終了!再上昇開始」
のシグナルの一つになると考えられるのではないでしょうか。
じゃあ、短い足が安値を切り上げて上を向いたときに買うことが出来る・・・買うだろうか(笑)
私なら「安値を切り上げて高値をブレイク」したのを確認して買うと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・
・「ドン安値からの上方転換」

短い足での「高値安値切り下げ」が調整となっており「ドン安値からの上方転換」で「上昇再スタート開始!」となるのでしょうね。
直近高値ブレイクで買うか、その後の押しを待ち「安値も切り上げた」のを確認してから買うか。
ただ、現実的にはこんなワケのわからんチャートになっちゃうとエントリーしないと思いますよ(笑)
- 2002/01/16(水) 12:33:11|
- 相場のセオリー
-
-
>「ジグザグ」っていうのは「流れ」なんですよね。
>複数の時系列を見ると「大きな流れ」がわかりやすいのですね。
という、お話をしました。
例えば、「小さなジグザグ」が「上を向いた(安値切り上げ)」という動きになったとしても「大きなジグザグ」の方向によって意味が異なってきますよね。
・「大きなジグザグ」が「赤」の状況で「小さなジグザグ」が「上を向いた(安値切り上げ)」ら「調整終了!再上昇開始」
って感じになりますよね。
・「大きなジグザグ」が「青」の状況で「小さなジグザグ」が「上を向いた(安値切り上げ)」の場合は「これから下落に対しての調整が始まる」という意味に取れます。
じゃあ、複数の時系列のジグザグの組み合わせを考えると「流れ」がわかりやすくなるのではないでしょうか。
その組み合わせはいくつかあります。
・「60分足小さなジグザグ」と「15分足小さなジグザグ」
・「15分足大きなジグザグ」と「15分足小さなジグザグ」
・「15分足小さなジグザグ」と「五分足小さなジグザグ」
・「五分足大きなジグザグ」と「五分足小さなジグザグ」
分析に入る前に典型的なジグザグの動きをいくつかの代表的なパターンに分類しましょうか。
そして、それらに名前を付けていくとわかりやすいですよね!
ジグザグを十種類に分類してみました。
・「上の上(未)」

・「上の上(既)」

・「上の下」

・「高値未更新の下」

・「下の下(既)」

・「スッ高値からの下落転換」

・「下の下(未)」

・「下の上」

・「安値未更新の上」

・「ドン安値からの上方転換」

(動きをそのまま名前にしていますので、特に難しくはないと思います。)
こうしたら現在がどの状況にあるのかわかりやすいですよね。
・・・・・・・・・・・
もう一度ジグザグを基本から復習してみましょう。
下をご覧下さい。

ジグザグの一番基本の形です。
三本の足があればジグザグが出来るのですね。
(「A」以前を考えないとします)
「A」の段階では「トレンド」はありません。
まあ「陽線だから上」といえないこともないのですが、トレンド(ジグザグ)は一本の足では発生しません。
トレンドが発生するのは次の足からです。
「A」の次の足が「A」の高値を超えたら上昇トレンドが発生していると考えます。
逆に「A」の安値を割ったら「下落トレンド」が発生していると考えられますね。
図の例では「B」の足が「A」の高値を超えましたので「上昇トレンド発生」となります。
上昇トレンドが発生した時点で「上昇の始点」が決まりますね。
「A」の安値が「上昇の始点」です。
では「上昇の終点」はどこになるでしょうか。
「A」の高値をブレイクした時点で「上昇トレンド発生」となりましたが、どこまで上昇するかはまったくわかりませんね。
「A」の高値の1ティック上から反落するかもしれませんし、延々と上昇し続けるかもしれません。
「上昇の終点」は、上昇が終了して下がり始めないと決まらないものですね。
次の問題は「上昇が終了して下がり始めた」というのをどう定義するかというになります。
これは「直近の足の安値を割った」とすればよいのではないでしょうか。
図の例では「B」の安値を割ったときに「相場が下がり始めた」と考えることが出来ます。
「B」の安値を割ったときに、
・「上昇の始点」が「A」の安値
・「上昇の終点」が「B」の高値
・「下落の始点」が「B」の高値
ということが決まるわけです。
図ではわかりやすくするために「B」の高値から「C」の安値にもラインを引いていますが「C」の安値が「下落の終点」であるということではありません。
「下落の終点」は上昇を開始しないとわからないですから。
さて、この三本の足が日足だと仮定しましょう。
「陽線--陽線--陰線」で「Aの安値から始まりBの高値までの上昇」という一つの流れが終了したのですね。
それを60分足で考えますと「5本×3日=15本」の足で構成されることになります。
日足が陽線だったからといって60分足もずっと陽線だというわけではなく、陽線だったり陰線だったり、高値を切り上げたり安値を切り下げたりしているのですよ。
上昇と下落が目まぐるしく入れ替わりますのでトレンド判断が出来ない状態です。
でも、上位の足である日足を見ていると「A」の高値をブレイクしたときに「今は上昇トレンドだ」ということがわかり、「B」の安値をブレイクしたときに「今は下落トレンドだ」ということがわかりますね。
・・・・・・・・・・・・・・・・
図の下部をご覧下さい。
今度は「流れ」を見ていきますね。
ジグザグが直近高値を超えた「D」の地点で「流れ」としても「上昇トレンド」であることがわかりますね。
上昇トレンドの定義は「高値安値切り上げ」ですから。
すると「D」から「E」までの上昇は「上の上」であるということが出来ます。
「E」から「F」までは「上の下」(上昇トレンドのなかの調整局面)
「F」から「G」までは再度の「上の上(未)」であることになります。
これはOKですよね!
問題は次なんですよ。
「G」から直近のジグザグ安値である「F」の安値までの下落。
ココがややこしいんですよね。
上昇トレンドが否定されたわけではないのですよ。
でも「高値安値切り上げ」の流れは否定されているんですよね。
(「F」の安値までで下げ止まり反転上昇すると「単なるペナント」(高値切り下げ・安値切り上げ)となります)
・高値切り下げから下落トレンドへの転換
・高値切り下げ・安値切り上げから再上昇開始
両方の可能性を持っています。
ただ、これもマルチタイムフレームだと上位(長い時間の)チャートを主として考えることによって売買の判断をすることが出来ますね。
長いチャートでの下落トレンドの戻し(調整)局面というのは短いチャートでは上昇トレンドになります。
その局面において短いチャートで「高値を更新していない「上の上」」がという動きになった場合を図で示しています。

この場合の売買は
・短いチャートが高値を更新することなく下方転換したときに売る
・短いチャートが高値を更新することなく直近のジグザグ安値を割ったときに売る
ということで対応可能です。
- 2002/01/16(水) 10:11:58|
- 相場のセオリー
-
-
「ジグザグ」っていうのは「流れ」なんですよね。
複数の時系列を見ると「大きな流れ」がわかりやすいのですね。
本日はジグザグの基本の続きをお話しいたします。
・下落トレンドは「高値・安値切り下げ」
・上昇トレンドは「高値・安値切り上げ」
ということでしたよね。
そして、それが崩れることによってトレンドの転換が起こるのですよ。
では、その「ジグザグの転換」は一つの形だけではないというのを認識されているでしょうか。
昨日の復習も兼ねて、最初からお話をしますね。

この図は、高値・安値を切り下げてきて
「ん?下げ止まったのか?」
「安値切り下げが途切れるのか!?」
というときの値動きです。
でも、これは安値切り下げが途切れたことにはならないのですよね。
だって、下の図のような動きになることが多々ありますもの。

この動きを「色」でいいますと、
「青」--「灰」--「青」--「灰」--「灰」--「灰」--「青」
ということになります。
ジグザグ安値というのは高値と高値に挟まれた安値のことですよね。
では、安値の後の高値が確定しなければ安値も確定しないのですよ。

「高値・安値の切り下げ」が崩れるというとき「安値切り上げ」が単独で成立することはありません。
「高値切り上げ」が成立することによって初めて「安値切り上げ」が確定するのですね。
すなわち、「高値・安値切り上げ」は同時に成立することになるのです。
・・・・・・・・
これが一般的な「下落から上昇へのジグザグ転換」ですが別の形も存在します。

「ドン安値からいきなり直近の高値をブレイクした」
こういう動きもご覧になったことがあると思います。
色でいいますと「青→赤」という「灰色」を挟まない転換です。
「青→赤」という動きになるのであれば、次の動きが「赤→青」となってもおかしくはないですよね。
では、この動きだけで「転換確定」とは言いにくいです。
じゃあ、こういう動きときはどの段階で「転換確定」だと考えればよいのでしょうか。
その後の動きを二つに分類してみましょう。
・直近高値ブレイク後に、抵抗線となっていた直近高値を割ってきた
・直近高値ブレイク後に、抵抗線となっていた直近高値が支持線として機能している
この各々について「転換確定」を考えていきましょうね。

・直近高値ブレイク後に、抵抗線となっていた直近高値を割ってきた
1)直近高値をブレイクした後、再下落するが直近安値を割ることがないまま高値を超えてきた。
2)直近高値をブレイクした後、再下落するが直近安値を割ることがないまま(ブレイクされた)一つ前の高値(ライン1)を超えてきた。
・直近高値ブレイク後に、抵抗線となっていた直近高値が支持線として機能している
3)直近高値をブレイクした後、再下落するがブレイクされた一つ前の高値(ライン1)に支持されて高値(ライン2)を超えてきた。
4)直近高値をブレイクした後、再下落するがブレイクされた一つ前の高値(ライン1)に支持されて反転上昇の動きを始めた。
これらの場合に「転換確定」だということが出来ます。
では、それらのときにどのような対応をするのがセオリーだといえるのでしょうか。
1)のケースは基本どおりの対応です。
ライン2をブレイクすることによって高値と高値に挟まれた安値が確定し、「高値・安値切り上げ」になるのを待ってからエントリーするのですね。
2)のケースはどうでしょうか。
これはまだ「高値・安値切り上げ」が確定してません。
ライン1(一つ前の高値のライン)を超えたところで上昇トレンド確定としています。
こういうセオリーがあります。
「ブレイクされた支持線は抵抗線に変化する」
「ブレイクされた抵抗線は支持線に変化する」
本来、直近安値からライン1をブレイクして高値を切り上げる動きになったのであれば、ライン1が支持線として機能しなければいけないのです。
しかし、これを割ってきてしまった。
それは「直近高値ブレイクがダマシになった」ということを意味しますよね。
そうであれば、ライン1は前回よりも強力な抵抗線として機能することになります。
その強力な抵抗線であるライン1を(直近安値を割らないまま)再度超えてきたということは強い動きだということができます。
それをもって2)の段階で「上昇トレンド転換」と判断しているのです。
・直近高値ブレイク後に、抵抗線となっていた直近高値が支持線として機能している
3)直近高値をブレイクした後、再下落するがブレイクされた一つ前の高値(ライン1)に支持されて高値(ライン2)を超えてきた。
4)直近高値をブレイクした後、再下落するがブレイクされた一つ前の高値(ライン1)に支持されて反転上昇の動きを始めた。
押し目が浅いほど強い動きだといえるでしょう。
では、1.2.よりも3.4.の方が「強い」といえます。
その動きを見ていきましょう。
3)は1)と同じく定石どおりの判断です。
「高値・安値切り上げ」を待って「上昇トレンド転換」と判断しています。
しかし、1)よりも強い動きだと考えられますね。
なぜなら「ブレイクされた抵抗線は支持線に変化する」というライン1に支えられての高値更新だからです。
4)はラインも超えていないし高値も更新していません。
その状況で「上昇トレンドに転換した」「買うことが出来る」としています。
これは「ブレイクされた抵抗線は支持線に変化する」というセオリーに則った判断だからです。
ですから、支持線に変化したライン1「さえも」割ることがないまま、(例えば)15分足直近高値ブレイクなんて動きになると買うことが出来るのですね。
こうして考えてくると、ジグザグだけではなくて抵抗線・支持線というのも重要な意味を持つように感じますよね。
当然、抵抗線・支持線に関してもセオリーがあり、売買においてのポイントというモノがあります。
でも、これは後日にお話ししますね。
・・・・・・・
相場ってムチャクチャな動きをしているように思えますよね。
「だから、こちらもムチャクチャでいいんや」
ということだったら進歩がないと思うのですよ。
一見ムチャクチャに思えても、よく見るといくつかのパターンに分類できたりするのですよね。
分類をして一つ一つに対しての対処を考えていけば、ムチャクチャがムチャクチャでなくなってくるのです。
セオリーになってくるのですよね。
そして、セオリーがわかれば、
「セオリーどおりの動き」
もわかるとともに、
「これは何故セオリーと違う動きになっているのだろうか」
というのも理解できるようになると思います。
- 2002/01/16(水) 08:27:37|
- 相場のセオリー
-
-
現在が上昇トレンドだとします。
そのときのジグザグはどのような形状を描くでしょうか。
当然、高値・安値を切り上げる動きになりますよね。
逆にいいますと、
「高値・安値を切り上げていると上昇トレンド」
だといえます。
ここまでは簡単ですよね。
じゃあ、60分足と15分足、15分足と五分足というようにタイムフレームの違うチャートでの波動はどう描かれるのでしょうか。
これも難しくはありません。
こんな感じですよね。

細かいジグザグ(黒色)が短い足(15分足)で大きなジグザグ(赤色)が長い足(60分足)です。
「小さなジグザグ」は上がったり下がったりしますが
「大きなジグザグ」が「「赤」継続中はずっと上昇トレンド」
なんですよね。
同様に
「「青」継続中は下落トレンド」
ということが出来ます。
では、「大きなジグザグ」の「赤継続中」の一番の高値と「青継続中」の一番の安値を抜き出してジグザグを描くことが出来ます。
これって・・・
60分足の「小さなジグザグ」と同じなんですよ。
つまり、
おいて、二つのジグザグは、
「15分足の「小さなジグザグ」と60分足の「小さなジグザグ」」
であるとともに、
「15分足の「小さなジグザグ」と15分足の「大きなジグザグ」」
でもあるということになるのですね。
じゃあ、60分足の「小さなジグザグ」を見てみましょう。
7660円は「青(新安値)」です。
でも、その後の「7890円--7680円--7800円--7720円」というのはすべて「灰色」なんですよね。
つまり「トレンドが発生していない」ということです。
「既に出来ているトレンドに(後から)乗る」
というのが「順張り」の手法です。
でも、肝心の「メイントレンド判定」である「60分足小さなジグザグ」ではトレンドが発生していないのですよ。
では、残念ながら
「現在はガンガン儲かる相場ではない」
ということがわかりますよね(笑)
また、60分足は7660円(新安値)をつけて「青」になってから「灰色--灰色--灰色--灰色」ときています。
じゃあ、「大きなジグザグ」は「青を継続している」ことになりますね。
つまり「下落途中の調整局面」であることがわかります。
このように「ジグザグを見る」ということは「大きな流れ」を見るということと同じなんですよ。
現在のルールにおいても
「60分足が上昇トレンドであるときの買いシグナル」
と
「60分足が下落トレンドであるときの買いシグナル」
って、全く意味が違いますよね。
前者は「トレンドに乗る」ということになりますが、後者は「トレンドに逆らった売買」になるのですから。
- 2002/01/15(火) 22:45:56|
- 相場のセオリー
-
-
テクニカル派の人たちにはオシレーターが大人気です。
「私は、RSIを使っています。これが最高です。」
「いえ、最もよいのはRCIなのです。」
「あなた方は何も知らないのですか。一度、DMIを使ってみれば世界が変わります。」さまざまな意見があります。
その他にも、ストキャスティクス、%R、MACD、ADX等々数多くのオシレーターがあります。
しかし、皆さんはオシレーターを本当に使いこなしているのでしょうか。
「ストキャスが20を切ってきたからそろそろ買うべ。」こんなことをしているようではいっそのこと勘で売買するほうがよい結果がでるというものです。

では、どのように使えばオシレーターで儲けることができるのでしょうか。
--------------------------------
☆買いは上昇相場で。☆売りは下落相場で。この基本を無視して、「買われすぎ」だから買う、「売られすぎ」だから売る、と考えるのはまったく意味がありません。
上昇相場、下落相場とはどういうことだったのでしょう、もう一度復習してみましょう。
<<上昇相場>>
価格が移動平均線の上に位置し、移動平均線から乖離していく動きをしている。
<<押し>>
価格が移動平均線の上に位置し、移動平均線に向かっていく動きをしている。
<<下落相場>>
価格が移動平均線の下に位置し、移動平均線から乖離していく動きをしている。
<<戻し>>
価格が移動平均線の下に位置し、移動平均線に向かっていく動きをしている。 もう、お分かりのことと思います。
オシレーターを使うべきポイントは
「押し」、「戻し」の時なのです。
「上昇相場なのだけれど「押し」の動きになっている。
どこかで反発して上昇相場に戻っていくだろう。
そのポイントをつかみたい。
オシレーターを使ってそのポイントをつかもう。」この考えが正しい使い方なのです。
オシレーターを使うポイントを整理してみましょう。
「売られすぎ」を見るのは価格が移動平均線の上にあるとき。
「買われすぎ」を見るのは価格が移動平均線の下にあるとき。それでもダメだったら損切りするのもお忘れなく。
・・・価格とオシレーターの不一致・・・
価格が下がればオシレーターも下がる。
価格が上がればオシレーターも上がる。
これは普通のことです。
しかし、普通ではないことがおこることがあります。
それはどういったときのことなのでしょう。
価格が下がっていないのにオシレーターが下がる。
価格が上がっていないのにオシレーターが上がる。
価格が下がっているのにオシレーターは下がらない。
価格が上がっているのにオシレーターは上がらない。 このような場合はどう考えたらよいのでしょうか。
実はこういう価格とオシレーターの不一致がおきる時こそ儲けるチャンスなのです。
価格が下がっていないのにオシレーターが下がる。
価格が上がっていないのにオシレーターが上がる。
価格は下がっていないのにオシレーターは下がり「売られすぎ」の状態になっている。
後は上がるしかないということです。
価格が下がっているのにオシレーターは下がっていない。
価格が上がっているのにオシレーターは上がっていない。
いわゆるダイバージェンスです。
こういうときも大きなチャンスです。
価格が移動平均線の下にあるのにもかかわらず、買ってもよいのがダイバージェンスですし、価格が移動平均線の上にあるにもかかわらず、売ってもよいのがダイバージェンスです。
不一致という不自然な状況が起こる時に大きなチャンスがあるということです、
とにかく、多くのチャートを見てください。
あなたが見つけられないだけであって、買うべき、また売るべき銘柄がたくさん眠っています。
・・・テクニカルの欠点・・・
テクニカル分析、チャート分析には大きな欠陥があります。
材料(ニュース)には全く対応できないということです。
分析の基礎となるのは過去の値動きです。
そして、
・値動きはトレンドを作る。
・トレンドは継続する。
・歴史は繰り返す。という三つの原則が正しいとする仮定のもとで、どうにかして未来を予測することはできないだろうかというスケベ心から生まれたのがテクニカル分析、チャート分析です。
言葉に表すと
「過去と同一の条件の下にあれば過去と同一の値動きをすることが多いのではないか。それだったら過去を調べればある程度は未来の予測も可能だ。」ということです。
材料(ニュース)が出て過去と条件が変わってしまうと過去の値動きと現在の値動きとは全く関連がなくなってしまいます。
そうなるとテクニカル分析、チャート分析は全く役に立ちません。
その材料(ニュース)が出やすいのが休日(特に日本だけが休みで海外が動いているとき)です。
したがって休み明けは過去の条件と現在の条件が同じなのかどうかを見極める必要があります。
- 2002/01/15(火) 22:05:33|
- 相場のセオリー
-
-
皆さんに試してほしいことがあります。
チャートを使っている方は移動平均線を5本引いてみてください。
パラメーターは適当で結構です、15,30,45,60、75、90でいいでしょう。
これだけでいろんなことが見えてくるはずです。
見ていただきたい一番のポイントは移動平均線の幅(帯)です。
一目均衡表の「雲」のように拡散と収斂を繰り返しているのがご覧いただけると思います。
「帯」は上昇相場の途中でも拡散だけではなく収斂もありますし、下落相場でも同じです。
上昇相場でも下落相場でも移動平均線はその幅(帯)の拡散と収斂を繰り返しながらトレンドを継続していきます。
また、トレンドの反転の時には「帯」が、まるで「メビウスの帯」のように裏返るのが見て取れると思います。
「波」とか「リズム」という言葉を聴いたことがあると思います。
しかし、それを実感しながら売買をしている人は少ないのではないでしょうか。
一番簡単にリズムを見ることができるのが、この移動平均線を複数引き「帯」を見る方法なのです。
この拡散と収斂がまさに「波」であり「リズム」なのです。波がうねりながらトレンドが継続されているのがお分かりになると思います。
そして、価格が「帯」の反対側に出たときがそれまで続いていたトレンドの終焉です。

そして、利益を得るのに一番簡単なのが、収斂した状態から拡散するところを取りに行くことです。
私が狙うのも収斂から拡散への転換です。
-----------------
多くの投資家は下がっている銘柄を買います。完全にトレンドに逆らって、「下がったら買い」、「上がったら売り」としています。
株式市場の場合はそのトレンドは長く続きます。(考えてみればもう下落相場が12年も続いているのですよね。)
そこまで大きく見なくとも、ひとつのトレンドは数ヶ月は続きます。
大きなトレンドに逆らった売買をするとどうなるのかというのを見てみましょう。
こういう事例には事欠きませんので、もうひとつ載せましょうか。
「わしはな、お前らみたいなへたくそとは違うんや。あのあさひ銀行を80円で買ったんやぞ。それが今では500円や。どうや、お前らにはでけへんやろ。」 そうなれば気分はいいのでしょうが、そううまくいくでしょうか。
私のように130円や、150円になって移動平均線を上回り上昇相場になったことを確かめてから買っても遅くはないのでしょうか。(なれば、の話ですが・・・)
今度のオリンピックでマラソンの高橋尚子選手が世界新記録を出し、同時に金メダルを獲得すれば高橋選手にとって最高の喜びでしょう。
高橋選手は小さい大会では世界記録の更新を目指して走り、狙い通り新記録を出しました。
しかし、オリンピックでははじめから世界新記録を目指して走ることはしないと思います。
金メダルを目指して走ると思います。
相場でも同じです。
上に書いた、あさひ銀行を80円で買ったお父さんのように友達に自慢をすることが相場の目的ならば世界新記録樹立(最安値での買い、最高値での売り)を目指してください。
しかし、金メダル(相場で利益を得ること)が目的ならばトレンドに従った売買をすることが大切です。
買い建ちは上昇相場の途中で。
売り建ちは下落相場の途中で。 これを徹底するだけで収支は大きく変わると思います。
・・・満足できる利益・・・
「20%の利益だったら売るけど4%の利益では売らない。」
という人がいる。
「そんな小遣いにもならんような利益はいらん。」
ということなのだろうが、
利益の額や損失の額によって売買を決めるという考え方がわからない。
その人の利益や損失に関係なく参加者一人一人の都合で売ったり買ったりしている結果としてその値段がついているわけだから。
私は1%の利益でも売るときもあれば30%の利益で売らないこともある。
だいたい買値とかいつ買ったかは覚えていない。
また売ってしまったらその後の動きを見ないから
「きぃーー、売ってから上がったぁ。」
ということもない。
ソニーのようにニュースに出たら
「なんか、持っていたような気がする。」
ということで過去の売買を見たりするが他は見ない。
また別の面から考えてみると私が売ってから下がったというのは探せばあるが、売ってから上がったというのは探さなくてもゴロゴロある。
しかし、それは気にしていない。(たまには気にする(笑))
「リグってから30円も上がった、ギョエェーーーー。」
等と言っていれば毎日「ギョエェーーー」と言わなければいけないのでご近所さんが110番する可能性もある。
それは避けたいと考えている。
- 2002/01/15(火) 20:57:42|
- 相場のセオリー
-
-
私が、一番重要視している指標は移動平均線です。
「なんや、そんな子供のおもちゃみたいなもんが役に立つわけないやろ。」
「移動平均線は遅行指標ですから役に立ちません。私を馬鹿にしているのですか。」いろいろな意見があると思います。
しかし、私は移動平均線に未来を予想させるつもりはありません。
移動平均線は上向きか下向きか(現在までの大きな相場の流れは上か下か)、現在、価格は移動平均線の上にいるのか下にいるのか、がわかるだけで十分なのです。
また、移動平均線を見るうえで一番大事なのは拡大と収縮なのです。(後述します。)
「大きな上昇相場(下落相場)に乗りたい。」誰しもが思うことです。
特に私のような順張りを持ち技にしているものにとっては切実な願いです。
それでは、上昇相場というのは具体的にどういうことを指すのでしょう。
わかりやすくするために今回も言葉の定義から始めてみましょう。
私は相場を二つに分けて考えています。
「移動平均線から離れていく相場」と「移動平均線に向かっていく相場」です。
移動平均線に向かっていく相場の場合は価格が上昇していても私は上昇相場とは呼びません。それは単なる「戻し」です。
価格が上昇するということは価格が移動平均線より上に位置し、更に移動平均線から離れていく必要があります。
移動平均線の下に位置しながら新高値をとることはありませんし、移動平均線の上に位置しながら新安値になることはありません。 上昇相場の定義に戻ります。
「上昇相場とは価格が移動平均線の上に位置し、移動平均線から乖離していく相場。」下落相場も同じです。
「下落相場とは価格が移動平均線の下に位置し、移動平均線から乖離していく相場。」
その二つの相場が更に二つに分かれ合計四つに分類されます。
<<上昇相場>>
価格が移動平均線の上に位置し、移動平均線から上方に乖離していく動きをしている。
<<押し>>
価格が移動平均線の上に位置し、移動平均線に向かっていく動きをしている。
<<下落相場>>
価格が移動平均線の下に位置し、移動平均線から下方に乖離していく動きをしている。
<<戻し>>
価格が移動平均線の下に位置し、移動平均線に向かっていく動きをしている。
私の手法ではこの四つの相場のうち「1.上昇相場」、「3.下降相場」の時しか玉が建つことはありません。
後の「2.押し」と「4.戻し」の時は何もしません。
従いまして、玉の建っている時間は短いです。

しかし、銘柄は何千とあります。
どんな時にも上昇相場の銘柄はありますし、下落相場の銘柄もあります。
上昇相場にある銘柄だけ、下落相場にある銘柄だけを売買しても十分儲かります。
「新マーケットの魔術師」にも私と同じようなことを考えているファンドマネージャーがのっていました。
リチャード・ドライハウスです。
彼の紹介文の冒頭はこう始まります。
「高値で買い、さらに高値で売る」極意で年率30%を誇る「買いの名人」
私はしているのは下記のとおりです。
「高値で買い、さらに高値で売る。安値で売り、さらに安値で買い戻す。」みなさん、「安物買いの銭失い。」はもうやめましょう。
・・・板・・・
売りでも買いでも同じだが上を見るのを例に取ります。
例えば、重要な抵抗ポイントがありそこから上に抜けると相場が変わるという点があったとします。
当然、分厚い売り板が並んでいます。
520ヤリ 300枚
510ヤリ 300枚
500ヤリ 300枚
(今の板ではありません。)
こういうときに上に抜ける動きというのはどういう売買から生じるのでしょう。
「成り行き1000枚かーーい」
ドラマや小説ではよくありますが、実際にはほとんどありません。
500円を10枚買い、5枚、30枚というように細かく買われます。
全部で100枚買いました。
でも上が厚いと見て470円まで押し戻されます。
売り物も増えて500ヤリは250枚になっています。
また、上昇します。
今度は150枚ほど買って押し戻されます。
500ヤリは150枚になっています。
次の上昇で500円の売り物はみんな食ってしまいました。
10円も80枚ほど食いました。
でも、また押し戻されます。
こうやって小さな上下動を繰り返しながら、何回も挑戦していると今度は売り板が薄くなってくるものです。
520円ヤリが300枚あったものがいつの間にか150枚に減っている。
510円ヤリは40枚しかない。
こうなったときに
100枚買い、100枚買い、200枚買い。と入って530円を付けて、お終いに
「20円で300枚買い。」
と下に分厚い指値が入ったことによって一気に上昇するというパターンが現実的な上昇です。
- 2002/01/15(火) 13:24:19|
- 相場のセオリー
-
-
前頁に「定石」という言葉が出てきました。
定石とは何でしょうか。
「石」という漢字がついているところから考えると囲碁から来ている言葉なのでしょうか。
現在では、囲碁に限らずその分野において「一般的に有効、優位とされている手段。」というような意味で使われています。
「解説の江川さん、ここでピッチャーはどう攻めるでしょうかねえ。」
「うーーん、インハイの直球を見せておいて外角低めにスライダーという組み立てが定石ですね。」・・・顔の近くに来るスピードボールの後では打者の踏み込みが甘くなり外角低めの変化球を打ち損じることが多い。
「掛布さん、ノーアウトでランナー二塁ですがここでの攻め方はどうでしょうか。」
「ランナーを進めるために右打ちが定石ですね。」・・・ヒットがでないにしても二塁ゴロ、一塁ゴロの場合は二塁ランナーが三塁に進塁できる可能性が高い。
野球に限らず、あらゆる分野において定石があると思います。定石はそのすべてが成功するということではありません。
上の例で言いますと外角低めのスライダーがホームランされることもあります。しかし、過去の経験の積み重ねとして打ち損じることが多かったと言うことです。
相場にも定石はあります。
しかし、ほとんどの人はその存在を知らないか、知っていても使っていないと思われるのです。
相場においての定石とは経験則です。
経験ということは過去の出来事です。
こういう状況の時にはこういう行動を起こしたほうが良い結果を得ることが多かった。
それでは、これからは同じような状況になったときには同じ行動を起こすことにしよう。
忘れないようにその内容を紙に書いておくことにしよう。
そうやって相場格言、定石が作られてきたのです。
過去の経験則の集大成が定石となるのですからそれが成り立つためにはひとつの大きな前提条件があります。
「歴史は繰り返す。」このことを否定する方は、私とは宗旨が違うようなものです。
仏教とキリスト教ではどちらが真実を伝えているかはわかりませんが、話がかみ合わないことだけは確かです。
「歴史は繰り返さない派」の皆さん。ここまで読んでいただきましてありがとうございました。
繰り返すのか繰り返さないのか真実はわかりませんが「歴史は繰り返さない派」の皆さんが以降の文章を読んでも得るところはないと思います。
過去において有利だった事柄で、歴史は繰り返すのであれば将来においても有利になると予想されます。
どれくらい有利なのかを表す数字として確率と言い換えてもいいと思います。
(この場合の確率というのは数学の確率とは意味が違います。しかし、便宜上同じように使うこととします。)
さいころがあります。
1から4までが出れば勝ちです5と6が出れば負けです。
非常に有利な賭けであることには間違いありません。
しかし、それでも五回、六回と負けが続くことも珍しくありません。
それでは、同時に五十個のさいころを振った場合はどうなるでしょう。
また、それを百回繰り返した場合はどうなるでしょう。
勝率は限りなく66.6%に近づくことでしょう。
こういったやり方こそが確率を味方につけるやり方なのです。
ひとつの銘柄にこだわりその銘柄だけを売買するというのは、ひとつのさいころを振ることと同じです。
確率的に有利であるのに負けが続くことがあっても不思議ではありません。いくら良い手法をもっていても確率より「運」の占める割合が大きくなっています。
私は買いだけでなく空売りもしますし,同時に数多くの銘柄を手がけます。
これが確率を味方につけるやり方だと思っているからです。
・・・理想のポジション・・・
一般的には、
「現物買いは怖くない。空売りは怖い。」
と思われていますが、まったく違うということがお分かりだと思います。
買いだけ(現物であっても)で5銘柄持つことの怖さ、売りだけで5銘柄持つことの
怖さ。
これは同じものです。
買っている銘柄は上昇相場にある「強い銘柄」であり、売っている銘柄は下落相場に
ある「弱い銘柄」です。
玉操作がうまくいったときには、
「買い銘柄トータルでプラス、売り銘柄トータルでプラス。」
ということになります。
こうなると全体が上がっても下がっても毎日利益が増えていきます。
これが理想の建て玉です。
- 2002/01/15(火) 13:05:49|
- 相場のセオリー
-
-
では、「順張り」の手法ではどの点で玉を建てるのでしょう。

図(1-2)
B点もしくはC点(新安値)で売り玉を建てるのが「順張り」の定石です。
ただ、 すべての場合でうまくいくということではありません。
この例でいいますとA点で買った後、ドカンと上昇する場合もあります。
しかし、それは「カンチャンのリーチのみ」の手が、三面待ちに勝って
「リーチ、一発、ツモ、裏ドラ3発、跳ねマーーーン」になるようなものです。めったにありません。(マージャンの話です。)
「えらい下がってきたなぁ、とりあえず買っとこ。わしは逆張り派やからなぁ。」というようなことをしていませんでしたか。
「買ってはみたものの下げ止まれへんなぁ、ナンピンしとこか。なんせわしは逆張り派やからなぁ。」というようなことをしていませんでしたか。
「買っても買っても下がるなぁ。いやいや、人と同じことしててもアカンからなぁ。誰がなんと言おうとわしは逆張り派やからなぁ。」というようなことをしていませんでしたか。
「どないしょ、この株券。ハナもかめんがな。もう金はしゃーないけど嫁はんにだけはバレんようにせんとな。」といいながら株券を燃やしたことはありませんか。
すみません。傷口に塩を塗ってタワシで擦るようなことを書いてしまいました。
・・・正しい逆張り・・・
順張りの人は玉を建てるのも順張りで解けるのも順張り。
逆張りの人はどちらも逆張り。
これが最大利益を生む。
しかし、何でもがそうであるように、各々に長所と短所がある。
以前に日記に書いてそのままになっていること
「順張りと逆張りではその勝率はどちらが高いのか?」
「また、利益率はどちらが高いのか?」
という問題がある。
それがそのまま長所と短所になっている。
誤解されている方も多いと思うのだが、「正しい」逆張りは勝率が低い。
ただし、「正しくない」逆張りは勝率は高い。
それでは何が正しくて何が正しくない逆張りなのか。
正しくない逆張りのほうは皆さんが良くやるやり方、
「そろそろ、買っとこか。」
「あかんなぁ、まあもうちょっと持っとこ。」
「上がってきたがな。利食いしとこか。」
というやり方。
これが一番勝率が高い。
一度買ったら、利益になるまで売らないのだから会社が倒産するか自分が死ぬかしなければ損が確定しない。
しかし、九勝一敗でトータル損になる。
「正しくない」逆張りが一番勝率が高いのに対して、「正しい」逆張りは一番勝率が低い。
正しい逆張りとはどんなやり方か。
ある銘柄が下がってきている。
しかし、自分はそろそろ反転して上昇に向かうと考えている。
ここまでは「正しくない逆張り」と同じ。そこからが違う。
820円で買う。
805円で損切り。(-15)
790円で買う。
780円で損切り。(-10)
735円で買う。
720円で損切り。(-15)
700円で買う。
690円が大底となって反発。大幅利食い。
これが正しい逆張りのやり方である。
820円から690円まで下がっているということは、「逆張り」としては失敗である。
しかし、儲かっている。
なぜか。
ポイントは細かい損切りにある。
最初に買った820円から690円まで130円下がっているにもかかわらず、損切りの合計が40円で済んでいるところ。
820円で買ってそのまま690円を見て、その後の反発で利食いをしたのとはまったく中身が違う。
820円で買って690円までボーっと見ている人は追証がかかる人だが、「正しい」逆張りの人は追証には無縁である。
従って、「正しい」逆張りの人は勝率が非常に低い。
だが、追証にはかからないし、知らない間に大底を拾っている。
- 2002/01/15(火) 11:46:41|
- 相場のセオリー
-
-
答えを書きます。
買い建ちの場合
「順張り」でも「逆張り」でもありません。
「どういうことなのか?」 A点では「買う」という張り方はありません。絶対に買ってはいけないところです。
売り建ちの場合
典型的な「逆張り」です。
「何が言いたいのかわからんワイ。」少し混乱されていることと思います。わかりやすくするために「順張り」と「逆張り」という言葉の定義をはっきりさせましょう。
「順張り」
大きな相場の方向を踏まえたうえで、小さな相場の動き(zigzag)が大きな相場の動きと同一のときに玉を建てる手法。
「逆張り」
大きな相場の動きを踏まえたうえで、小さな相場の動き(zigzag)が大きな相場の動きと逆のときに玉を建てる手法。
お解りでしょうか、「順張り」でも「逆張り」でも大きな相場の方向に沿って玉を建てるのは同じなのです。
もう一度、図(1-1)を下に載せます。

図(1-1)
この場合、大きな流れは下落です。
ですから大きな流れの方向ではない「買い建ち」という行為は「順張り」でも「逆張り」でもありえません。
A点では逆張りを持ち技にしている人が売り玉を建てる点なのです。
これが「定石」なのです。(注、定説ではない)
・・・順張りは「お気楽」・・・
私の順張りの手法はオプションの買いに似ている。
買った時点から(本当は買う前から)ストップポイント(損切り値)が決まっている。
逆に利食いのポイントは決まっていない。儲かれば儲かるだけ頂くことにしている。
ということは、
「損失限定、利益無限大」
というオプションの買いと同じとなる。
オプションより有利な点は、タイムバリューの減少やボラティリティーの減少に悩まなくていいこと。
だから気楽にできる。
基本的に未来は予測できないという考えなのでストップポイントは欠くことができない。
しかし、これさえ設定していればあとは引っかかるのを待つだけ。
引っかかって手仕舞いとなったときに4%の損失になるのか50%の利益になるのかは問題ではないと思う。
お気楽で適当でいい加減な私にはぴったりな手法であると思う。
- 2002/01/15(火) 11:37:44|
- 相場のセオリー
-
-
皆さんご存知の言葉に「順張り」と「逆張り」があります。
簡単に言いますと「順張り」とはこれまで相場が動いてきた方向に沿って玉を建てることで、「逆張り」とはこれまで相場が動いてきた方向に逆らって玉と建てることです。
「そんなことは小学生でも知ってるワイ。」
「挨拶もなしに何をしょうもないことゆうとるんじゃ。」そう馬鹿にした顔をしないでください。
案外、わかっていない人が多いのですよ。
「わしはわかっている。」そこまで言うのでしたら私から問題を出します。
バシッと正解してください。
・問い
図(1-1)のA点での買い建ちの場合は「順張り」ですか「逆張り」ですか。
また、同じA点で売り建ちの場合は「順張り」ですか「逆張り」ですか。

図(1-1)
答えを出した後で次のページに飛んでください。
- 2002/01/15(火) 09:56:58|
- 相場のセオリー
-
-
前のページ